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枕崎市について

枕崎市について

まくらざきってこんな街

枕崎市とは

産業・特産品

鹿児島県枕崎市は、日本有数のカツオ漁の拠点であり、枕崎漁港は日本に3,000近く存在する漁港のなかで、13しかない特定第三種漁港に指定されています。
鰹節の生産が盛んで、枕崎市で全国の約5割を生産しています。鰹節は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」の出汁の原料として欠かせない存在であり、枕崎鰹節は全国の料理人に愛用されています。
日本全国で販売されている本格焼酎「さつま白波」のふるさとも枕崎です。
しっかりとした甘さと芋らしい香りが特徴で、県産のサツマイモ「黄金千貫」と米麹を原料に、伝統的な製法で仕込まれております。この伝統的な酒作りの特異性は高く評価され、日本酒、焼酎、泡盛、みりん等とともに2024年12月にユネスコの無形文化遺産「伝統的な酒造りの文化」に登録されました。 「さつま白波」を販売する薩摩酒造は、2023年からウイスキー製造にも参入し、鹿児島県枕崎市の火の神蒸溜所でモルトウイスキーの製造を開始しています。本土最南端で醸造される新たなジャパニーズウイスキーに期待が高まっています。
また、枕崎では温暖な気候を活かした農業も盛んで、さつまいも、茶、柑橘類、さらには農林水産大臣賞を13回受賞した電照菊の栽培や畜産も盛んです。
別府大地から東へ広がるお茶畑と開聞岳の風景は、火之神公園から眺める立神岩と並び、枕崎のふるさとの原風景となっています。

位置

鹿児島県薩摩半島の南端に位置する本市は、東は南九州市知覧町、北は南九州市川辺町および南さつま市加世田、西は南さつま市坊津町に接し、南は広大な東シナ海に臨む景勝の地にあり、その形状はほぼ五角形です。
市域は、東西12km、南北10kmで、面積74.78平方キロメートルとなっています。

気候

年間の平均気温は約18℃、年間降水量は平均2,000mmで、年間を通して寒暑の差が少なく温暖で比較的多雨な土地です。
夏は気温30℃を超え海風で運ばれる水蒸気により蒸し暑い日がありますが、南国らしい太陽と潮香る風があなたを出迎えます。
直線距離で約50km離れている桜島の降灰はごくごく稀です。

市の南に東シナ海に面した海岸線が東西およそ16㎞広がっており、市内東部(薩南海岸自然公園)ではサンゴや貝殻が打ち上がる白砂と夕日のコントラストがお楽しみいただけます。
日本屈指のダイビングポイントが近隣に点在しています。
立神岩が見える磯場は良好な釣り場が多く、釣り人に人気ポイントとなっています。
また枕崎港は特定第3種漁港として整備され、黒潮が育む栄養豊かな海域に集まるカツオをはじめ青物を中心とした多くの魚が揚がります。

北端にある蔵多山(くらたやま、標高475m)を主峰として、東に下山岳と国見岳、西に園見岳や宗前岳などの山々が市の三方に連なり、隣接市との境となっています。
約400年前、蔵多山の南麓・金山(きんざん)地区にある金鉱山は、県下一の金採掘量であったとの記録があります。

市の南北を貫き、主峰・蔵多山のはるか奥の水源より流れ入る花渡川(けどがわ)を筆頭に、中洲川、馬追川、金山川、尻無川がゆるやかに東シナ海へと注いでいます。
海に近い花渡川河口付近は潮汐により日々水位が大きく変化し肥沃な干潟を形成しているため、多くの貝類や水鳥に出逢えます。

歴史

奈良時代、隣接する坊津は日本三津(港)の“南”の玄関口として大いに栄えたため、ここ枕崎沖にも多くの貿易船が航行したそうです。
南北朝時代に日野邦光中納言が、織豊時代には元左大臣近衛信輔が流謫されてきました。
江戸時代には金の採掘やカツオ漁業でも大いに栄え、幕末には西郷隆盛が流罪の地・奄美大島から戻る途中、ここ枕崎に宿泊したという記録が残っています。
さらに大正~昭和にかけて、近代カツオ漁の祖・原耕(はらこう)氏が南方漁場開拓に奔走し、カツオ漁技術の向上とかつお節生産量日本一となる今日の礎を築きました。
昭和6年、南薩鉄道(現・JR指宿枕崎線)が開通し、北は稚内駅を最北端に、ここ枕崎駅が日本本土最南端の始発・終着駅となりました。

まくらざきのエリア紹介

枕崎の各地区

金山地区

約1,000年前に平家落人が拓いた土地とされ、その名のとおり、県下有数の採掘量を誇った鹿竜金山がある緑多いエリア。田布川の田の神さま、大山祇(おおやまつみ)神社などの史跡が多く、金鉱山にまつわる地名が残ります。

桜山地区

城山城の城下町として栄えた歴史と文化が残るエリア。県指定文化財、喜入藩主一族の墓、石造りの二重鳥居と木造本社が今も残る南方(みなんかた)神社があります。現在国内で栽培されている紅茶の生みの親(母樹)が植えられているほか、日本初のプランド豚「鹿離豚(かごぶた)」発祥の地でもあります。

立神地区

焼酎「さつま白波」を製造する蒸秘所をはじめ、夜空を照らす電照菊のビニールハウス群、多くのかつお節工場が立ち並ぶエリア。かつては薩摩藩御用達の馬の調教地で、それにまつわる地名が残っているほか、「戦艦大和」が沈む海域を望む平和祈念展望台、立神岩、火之神公園があります。火之神公園一帯は、神代の昔、弟神の山幸彦が兄神の海幸彦から借りて失くした釣り針を探すため、目無藤(めなしかご)に載って最初に辿り着いた地という伝説があります。

枕崎地区

JR指宿枕崎線の日本本土最南端である始発・終着駅「枕崎駅」、市役所、美術館、港などが集まる市の中心であり、ここに湧き出た泉のおかげで枕崎の街がはじまったと伝えられるエリア。高台から見る数多くのかつお節工場から立ちのぼる燻煙がまるで温泉地のよう。豊漁安全祈願に漁師さんが足を運ぶ蛭子(えびす)神社が海岸近くで海を見守ります。

別府地区

開聞岳を見据えた広大な茶畑が広がり、全国に先駆けて販売する一番茶「走り新茶」の産地であるほか、園芸やイモ、畜産が盛んなエリア。枕崎空港、桜の名所・瀬戸公園、ウミガメが産卵する白砂の白沢海岸があります。晴天に別府台地から見渡す水平線は圧巻。